Culture First〜はじめに文化ありき〜

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Message for Culture First

俳優 大林丈史

「利を見て義を思う」

俳優 大林丈史

MOVIE

主に映像・舞台等で俳優をやっております。
このたび私的録音録画補償金制度のことが非常に議論されていまして、私たち実演家にとりましても非常に大切な問題だと受け止めています。

私たちの実演、それが固定されて流通されていく中で、私たちの作り上げたものが、きちんとしたルールで守られるのか、ということを非常に心配しています。

これは私の意見としてお聞きいただいてもよろしいのですが、デジタルで録音・録画するということ、またそういう機器を作り、売るということはどういうことなのか。これは印刷・コピーの機械で言えば、透かしのある本当のお札を刷れますよ、規制がなければ何枚でも刷れますよ、そういう機械を指すのだと思います。こういう機械を売り出す、そしてそれによって利潤を上げていく方々にとっては、やはり社会的責任というのは絶対にあるのではないか、と私は思っています。

利潤を上げる場合には一つ考えていただきたいことがあります。それは私たち人間の知恵、特に東洋人の中に入っています知恵ですけれども、論語という書物、これには非常に人間の営みの上で警句になる箴言がいっぱい散りばめられていますが、その中に「利を見て義を思う」という言葉があります。利は利益、義は道理・道義、つまり利を上げるにあたってどういう理でそれが出てきたのか、そのこともしっかり考えなさいよ、という言葉ですが、これを考えていただきたいと思います。利益を上げるにあたっては、その利益がどういうことで出てきているのか、その意味を考えるということは非常に大切なことではないか、と思います。

紙に書いたものを演じ、そしてそれを固定していく技術は、この百年くらいの間にどんどん発達していますし、それに対して色々な受け止め方はありますけれども、私たちの実演家としてのスタンスは、まったく変わっていません。作ったものを大切に扱ってください、ということに尽きるのではないかと思います。

「CULTURE FIRST〜はじめに文化ありき」というのはそのことを体現している言葉ではないかと思っています。

「CULTURE FIRST」、文化により日本の国を支えていく、そういう考え方にぜひご賛同いただき、また実演家が一生懸命頑張って、新しい、そして面白いものを、感動させるものを作っていくということに対するご支援をよろしくお願いします。