Culture First〜はじめに文化ありき〜

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「Culture First 〜はじめに文化ありき〜」
発表イベント

2008年1月15日(火)丸ビルホール

 2008年1月15日、東京の丸ビルホールで開催された「Culture First〜はじめに文化ありき〜」発表イベントは、松武秀樹実演家著作隣接権センター(CPRA)運営委員の総合司会のもと、3つのSessionにわけて展開されました。


Session 1

  1. MOVIE:1

Session 1 最初のSession-1で登壇したのは、実演家著作隣接権センター(CPRA)運営委員の椎名和夫、日本音楽著作権協会(JASRAC)常務理事の菅原瑞夫、日本映画製作者連盟事務局次長の華頂尚隆の3人。ここでは、「Culture First」とは何か、どのような経過で発足の日を迎えたのかなどが語られました。

 椎名和夫CPRA運営委員はまず、「Culture First!〜はじめに文化ありき〜」のロゴマークと行動理念が採択され、発表に至ったことを説明。ここまでの経緯として、文化庁小委員会などで足掛け4年にわたって私的録音録画補償金問題が議論されながら、電子情報技術産業協会(JEITA)と権利者側との意見対立が依然として続き、2007年11月に「権利者側とメーカーは本来互恵関係にあるべき」という内容を盛りこんだ7項目の公開質問状を送ったこと。しかし、いまだ回答がないなか、ヨーロッパにおける「Culture First!」の動きを知ったことが日本での87団体による「Culture First」発足のきっかけだったと述べました。

 次に菅原瑞夫JASRAC常務理事は、平成4年から導入された私的録音録画補償金制度の経過を説明。文化の創り手である権利者と、受け手である国民、さらにその伝達ツールを販売するハードメーカーのそれぞれが知恵をしぼって生み出した制度であることを強調し、文化の担い手は権利者だけではなく受け手の国民すべても担い手であると投げかけました。

 華頂尚隆日本映画製作者連盟事務局次長は、本来「コピーネバー」である映像作品が「ダビング10」運用開始でマルチユースされていく状況下、私的録音録画補償金制度がなければ権利の管理ができないことを理解してほしいと訴えました。

 このあと、壇上に掲げられたスクリーンで、作曲家の船村徹、狂言師の野村萬、作曲家の都倉俊一、歌舞伎役者の市川團十郎、落語家の三遊亭小遊三、作曲家のすぎやまこういち、作曲家の川口真の7氏の「Culture First」発足に寄せるメッセージが流されました。

Message for Culture First(写真をクリックでメッセージのページへ)
作曲家 船村 徹
和泉流狂言師 初世 野村 萬
作曲家 都倉俊一
歌舞伎役者 十二代目 市川團十郎
作曲家 服部克久
落語家 三遊亭小遊三
作曲家 すぎやまこういち
作曲家 川口 真
作曲家 小六禮次郎
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Session 2

  1. MOVIE:1
  2. MOVIE:2

 Session-2では、著作権協会国際連合(CISAC)のエリック・バティスト氏が、ヨーロッパにおける「Culture First!」発足の経緯について講演しました。

 バティスト氏がまず触れたのは、ヨーロッパにおける私的複製補償金制度の経過でした。ヨーロッパでも電子工業界や情報産業界などから「私的複製補償金という“税金”のために機器の価格が上昇し、コンテンツの流通も減っている。DRMでこの制度は解消できる」などとして攻撃を受け、2005年にEUの執行機関である欧州委員会が私的複製補償金制度の段階的解消を検討するに至りました。

 そのため、17の権利者団体やコンテンツ産業グループなどが2006年9月に「Culture First!連合」を結成。数百万の作曲家、音楽や文学、ビジュアル作品著作者、実演家、俳優、プロデューサーなどの声を集め、「補償金制度がある国でもない国でも媒体やコンテンツの流通量はかわらない。DRMでは複製の円滑な管理はできず、私的複製補償金制度が消費者にもやさしい最良の制度」と主張したことで、制度見直しを放棄させることに成功したのです。

 バティスト氏は、「大事なのは、強大な産業の力の前に小異を捨てみんなが声をひとつにすること。この動きが世界に広がることで、権利者の力はますます強くなる」と述べ、日本での「Culture First」発足に共感を寄せました。

Session2:講演公式訳文 Session 2 Session 2 このページの先頭へ ▲

Session 3

  1. MOVIE:1
  2. MOVIE:2
  3. MOVIE:3

 Session-3は、岸博幸慶應義塾大学教授、菅原瑞夫JASRAC常務理事、朝妻一郎音楽出版社協会会長、浅原恒男日本俳優協会事務局長、田澤祐一落語芸術協会事務局長の5氏が登壇。椎名和夫CPRA運営委員がモデレーターとなり、「補償金制度、知財立国、日本はどこに向かうのか」をテーマに、Culture First発足の大きなファクターとなった私的録音録画補償金制度の問題だけでなく、「知財立国」を掲げる日本の未来にとって文化がどのような意味を持つかなどについてトーク・セッション形式で議論が進行しました。

 菅原瑞夫JASRAC常務理事はSession-1に続き、「文化の担い手」として権利者、国民、メーカーのそれぞれにバランスのとれた補償金制度をもう一度原点にもどって考え直すべきと主張。朝妻一郎音楽出版社協会会長は、私的録音録画補償金が機器、媒体の「指定制度」のために範囲が限られ、発生しないものが増えてきている問題を指摘しました。

 一方、「知財立国」のあり方について浅原恒男日本俳優協会事務局長は、世界中で評価が高まる歌舞伎を例にあげ、日本の漫画や自動車が海外で評価される根底にも浮世絵など日本の伝統文化があるのだから、日本の芸術やコンテンツを国民、企業などが国をあげて育てていくべきだと強調。田澤祐一落語芸術協会事務局長も、テレビで無料の娯楽番組があふれている時代だが、基本は芸術の担い手が補償されなければならないと述べました。 さらに、長年にわたって経済産業省にいた岸博幸慶應義塾大学教授は、高度成長以後「経済力」だけで世界に認められてきた日本の経済力が弱まっていくこれから、再び世界中に日本の素晴らしさを認めてもらう要素は「ソフトパワー」しかないと主張し、文化力で世界中に日本のファンをつくれるよう文化を育てていかなければならないと語りました。

Session 3 このあと、さらに参加者それぞれが議論を展開して深め、「Culture First〜はじめに文化ありき〜」の発表イベントは3時間30分にわたって続きました。

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動画配信・資料等

  1. MOVIE:1
Session 1 「Culture First〜はじめに文化ありき〜発表」
登壇者
  • 椎名和夫 実演家著作隣接権センター(CPRA)運営委員
  • 菅原瑞夫 日本音楽著作権協会常務理事
  • 華頂尚隆 日本映画製作者連盟事務局次長
  1. MOVIE:1
  2. MOVIE:2
Session 2 「ヨーロッパでのCulture First連合活動報告」
講演者 エリック・バティスト(Eric Baptiste) CISAC事務局長
Session2:講演公式訳文
  1. MOVIE:1
  2. MOVIE:2
  3. MOVIE:3
Session 3 「トーク・セッション」
テーマ 「補償金制度、知財立国、日本はどこに向かうのか?」
登壇者
  • 椎名和夫 実演家著作隣接権センター(CPRA)運営委員(モデレーター)
  • 岸 博幸 慶應義塾大学教授
  • 菅原瑞夫 日本音楽著作権協会常務理事
  • 朝妻一郎 音楽出版社協会会長
  • 浅原恒男 日本俳優協会事務局長
  • 田澤祐一 落語芸術協会事務局長
イベントタイムテーブル・登壇者プロフィール [PDF:136KB] 配布資料:補償金制度が危機に瀕しています このページの先頭へ ▲